お返しのマナー

贈り物をいただいたら、すぐに相手にお礼を伝えます。目上の人にはお礼状を出します。親しい人や目下の人には、お礼の電話をかけたり、ファックスやメールを送っても良いでしょう。お礼状はすぐに出しますが、お返しは10日から1ヶ月を目安にします。事務的な印象を与えかねない、もらってすぐのお返しは失礼にあたります。
贈り物に対するお返しは、いただいたお礼の気持ちを表すものなので、現金や高額のお返しは、「もらうのは迷惑」という印象を与えるので避けましょう。
慶事は、もともとお返しという形をとらず、「内祝い」として返礼します。原則は半返しで、もらった以上のお返しは失礼とされています。それもあくまで目安なので、先方との関係を考慮して、あまり金額にこだわらずに、こちらの誠意が伝わる品物を選びましょう。相手が目下の人なら、「無理をさせてすまない」という意味で、ほぼ同額の品物を選ぶほうが無難です。
弔事の香典は、3分の1から2分の1くらいが目安といわれています。香典は遺族の経済的な負担を軽減する目的で始まった習慣なので、あえてお返しをしなくても差し支えありません。その場合は、一言ことわりを入れたお礼状を出すのがマナーです。

お返しの要らないケース

贈られた側が「お礼としていただいた場合」、「返す能力のない子供の場合」、「大きな出費があった場合」などは、原則としてお返しは必要ありませんが、感謝の気持ちを伝えるお礼状は欠かせません。
・頼まれごとをしたり、相手の役に立った御礼としていただいた贈り物、・お世話をした御礼としてのお歳暮やお中元などはお返しはいりません。
・入学祝、卒業祝い、成人祝いなど子どもの成長の祝いは、親に対して贈られる出産祝いを除いて、お返しはしません。
・かなりの出費があった場合の災害見舞いや火事見舞いは、お返しは必要ありません。
・栄転や昇進祝い、転勤の餞別、退職祝い・餞別をいただいた場合も、原則的にはお返しはいらないですが、地方への転勤でその土地の名産品などを贈る人もいます。着任のあいさつ状や近況報告にお礼の言葉を添えて出しましょう。
・引越しの餞別に対するお手伝いなどお世話になった場合などは、落ち着いてからお礼をしましょう。
・新築祝いも、原則としてお返しはしません。新居に招待してもてなすのが一般的で、引き出物を用意するケースもありますが、ご馳走だけで十分です。高価なものをいただいて気になる場合や、招待しなかった方からお祝いをいただいた場合には、「新築内祝い」としてお返しをします。

お祝いのお返し

・結婚祝いを頂いた場合には披露宴に招き、引出物を渡すことがお返しとなります。お招きできなかった方からお祝いを頂いた場合には、品物でのお返しが必要です。結婚式の1か月後くらいまでには贈るようにしましょう。費用は半返しがが目安となります。グループでお祝いをくれた場合などは新居に招いたり、新婚旅行のお土産などでも良いでしょう。お返しの品は、実用品を中心に選びます。
・出産祝いのお返しは、できれば生後1ヵ月ころにはお返しをします。頂いた額の3分の1から半分位が目安です。くださった方が多い場合は、一律で全員に同じ品物を贈ってもかまいません。赤飯や鰹節などの縁起物や、海苔、石鹸、タオルなど実用品が一般的です。グループで頂いた場合は、お菓子など全員に行き渡るような品を選びましょう。
・初節句・七五三のお返しは、子供の祝いなので原則として不要ですが、お返しをする家庭もあります。その場合、当日もしくはなるべく早く、赤飯や千歳飴など、いただいた額の3分の1程度の金額の実用品を贈ります。
・就職祝いのお返しは、「内祝」という形式にこだわらず、いただいた本人が 初めての給料で無理のない金額の品物を、お礼と報告をかねて持参するのが良いでしょう。
・還暦など長寿祝いのお返しは、長寿のおすそ分けの意味で、当日なら引き出物として、もしくはなるべく早くに記念品を「内祝」として配ることがあります。茶器、ふろしき、ふくさなどを一律に配る場合もあります。
・お見舞いのお返しは、退院してから1ヶ月以内にはお返しをしましょう。表書きは「快気祝い」として、いただいた額のだいたい3分の1から半分位の品物をお返しします。一般的には病気があとに残らないという意味で、砂糖や石鹸など消耗品を選びます。
お祝いのお返しに困ったら

Copyright © 2008 お祝いのお返しの決まりとマナー